インプラントとは
歯の根が残っていれば差し歯を入れることは可能ですが残っていなければ差し歯を入れることは不可能です。そこで、人工の根を埋めてそこに差し歯を入れようというのがインプラント治療です。インプラントは主にチタンという金属を使用し顎の骨を削りそこにインプラントを埋め込みます。


インプラントは1回法と2回法があります。
1回法はインプラントを埋めた後直ぐにアバットといって辛抱になるものを装着しその日の内に仮歯を入れる方法で、2回法はインプラントを埋めた後歯肉を縫合し数ヶ月たってからアバットを入れ仮歯を入れる方法です。
1回法や2回法も一般に歯肉を開いてインプラントを埋める方法を行います。その他フラップレス法という歯肉を開かず埋める方法もあります。歯肉を開かないので術後の経過は良好ですが、この方法は全ての治療で可能とは限りませんので希望があれば相談してください。
インプラント治療の流れ~診断から手術まで~

- ①診査診断・歯型を取りレントゲン撮影
- ②ステント※を作製し、CT撮影を行う
- ③コンピューター上でシミュレーションを行い検討
- ④手術用のステントを作製
- ⑤手術
- 診療時間/ 9:30-13:00 14:30~18:30 休診/ 土・日・祝
- ※受付時間は診療終了の30分前までとなります。
インプラント治療の詳細
虫歯で失った歯もインプラント(人口歯根)治療により、天然の歯とほとんど変わらない機能と外観を回復できます。従来の入れ歯・修復物と比較してどのように優れているのか、症例別に説明します。
- 隣接する歯を1、2本失った場合
-
従来の入れ歯・修復物
健康な両側の歯を削って
人工の歯を被せる- 顎関節治療により顎位が変わり改善された咬合
- 歯根のない歯茎は噛むことによる刺激がなく次第に痩せてしまう
インプラント
インプラントを埋め込み
人工の歯冠を固定する- 健康な歯を利用しないため自分の歯を保てる
- 歯茎に噛む力がかかるため歯茎を健康に保つことができる
- 奥歯を含めて複数の歯を失った場合
-
従来の入れ歯・修復物
人工の歯を固定するために
金属のバネで健康な歯に固定する- 金属のバネをかける健康な歯に負担がかかる
- 常に違和感がある
- 金属のバネが見えて見栄えがよくない
- 金属のバネの間に食べ物が詰まりやすく丁寧に掃除しないと虫歯や口臭の原因となる
インプラント
人工の歯を両側のインプラントで
支えることも可能- インプラントは時間の経過とともに顎の骨と結合するため歯を支える力は健康な歯とほとんど変わらない
- 単独で処置するので健康な歯はそのまま
- 外観も機能も天然の歯と変わらない感覚が得られるため日常生活で違和感がない
- 特別なケアやメンテナンスの必要がない
- すべての歯を失った場合
-
従来の入れ歯・修復物
人工の歯(入れ歯)を
歯茎全体に被せる- 入れ歯がぐらついたりずれたりする
- 硬いものが噛めない
- 入れ歯が舌を塞いで味がわからない
- 食べ物が入れ歯と歯茎の間に挟まり痛む
- 顎が痩せてしまうので年老いて見える
インプラント
複数のインプラントで
人工の歯を固定する- 顎の骨に固定されるためぐらつかない
- 天然の歯と同じ感覚で物を噛んだり味わうことができる
- 食べ物が挟まることはほとんどない
- 天然の歯と同様の外観を保つため口元が年老いて見えることはほとんどない
CT(computed tomography)
今までデンタル撮影とパノラマ撮影の2種類でレントゲン撮影をしてきました。どちらも2次元による画像ですので画像として表示できない事は実はあるのです。
CTは3次元による画像ですので見えなかった部分や見落としがちな物が見えるようになり診断の幅が大きく広がりました。
インプラント前の骨の診断、分析も出来るようになり、今まで外に撮影に行ってもらっていた負担もなくなくなりました。
インプラントのよくあるご質問
インプラント治療に対するご質問とその回答を掲載しています。失った歯を取り戻す確実な手段がこのインプラント治療で、従来の治療と異なり人工の歯を違和感なく装着することが可能です。歯は一生の財産です。快適な生活を取り戻すためにも、インプラント治療をご検討されている方は当院までご相談ください。
インプラント治療を行うのに、痛みはありますか?
インプラント手術は十分な局部麻酔下で行うため、痛みは抜歯と同じ程度でほとんどありません。どうぞご安心ください。
治療期間はどのくらいですか?
手術自体は数時間で終了し、入院の必要はありません。術後は経過観察のために通常4~6ヵ月間の通院が必要です。ただ、症状によって治療期間が異なりますので先ずはご相談ください。
費用が高いと聞きましたが・・・
症状や治療の内容により負担費用額は異なります。インプラント治療は保険適用外ですが、医療費控除の対象になることもあります。また当院ではクレジットカードによる分割払いも可能です。インプラントは適切なアフターケアを行えば、長期に渡って機能しますので、一概に高いとは言い切れません。
アフターケアなどは必要なのでしょうか?
特別なアフターケアの必要はありません。インプラントは普通に歯磨きをし、半年または年一回の定期健診だけで長期に渡って使用できます。40年以上経っても問題なく機能している実例もあります。